祖父と私と絵画のはなし

画家であり、祖父である佐藤徹のブログ。アートのこと中心です。

渋谷ロフト6Fにて

今日は日本文化研究で知られる松岡正剛さん ×建築家の内藤 廣さんのトークセッションに行って来ました。初めて東京に来てちゃんと著名人を見ました。内藤さんが聞き役、正剛さんが話し役という割り振りのようでしたが、正剛さんは聞き役もお上手で、ときどき立場が入れ替わってました。

正剛さんはモスグリーンのジャケットに黒いシャツ、ブルーのジーンズに真っ黒のスニーカーというラフな格好でいらっしゃいました。ダンディーってああいう方を言うんでしょうか。うちの祖父も洒脱なとこが垣間見れましたが、また違ったお洒落です。

お話は3.11のことや原発問題、3.11の前後と9.11の前後などなど、ジャパンクリエイティブの明日は?という内藤さんの用意された質問がまずあったのですが、初っ端から、東北と沖縄を同時に解くというものでした。なんでこれが結びつくの?と最初は思いました。

正剛さんが3.11については、アウト・オブ・インフラ・ジャパンだと仰りました。日本の中央は北のみちのく、南の琉球をスルーしている傾向があり、どうして日本は同じ国内の中でこれらの外部性というものが出来てしまったか、またその一方、日本の中央はそういった外から来る"マレビト"からモノをもらってきたと。ThereとHereを常に持ってないと成立しない不思議な外部性を持ってると仰います。そこから端を発してその後も色々と仰られました。

トークが終わってみて、私の理解力ではそのトークだけじゃ十分分からず、腰を据えてじっくり本でも読まないと全部は分かった気がしませんでした。ただ、3.11と9.11をしっかりメディアの場で堂々と取り上げた方を始めて見たし、情報国家とその嘘と情報のスピードとその解釈、近代国家のメッキが剥げたような状況等、興味深く、新聞の先の情報が聞けて面白かったです。