祖父と私と絵画のはなし

画家であり、祖父である佐藤徹のブログ。アートのこと中心です。

絵画にまつわる夢の話

先日、銀座とは別の絵画教室に今度は生徒として、油絵の道具やキャンバスを持って行ってきました。

 

私はまだ書きかけになっている以前こちらでも画像をアップした、10号サイズの檸檬とプールサイドの少女の絵と、またSMサイズの静物画2枚を持って行きました。以前iPadに画像を入れて持って行ったときは、10号のほうは構図が漫然としてると言われたのですが、私自身、夢の中で着想を得てるような感じで、実際眠る前に何となく絵がイメージされるため今さら決め決めに構図を直すのもなあと思い、そのままにしてました。

 

それでその次にその絵を実際に持って行って見てもらったときは、シュールレアリスムのダリやキリコのようにもっと檸檬の木や地球儀を、それと分かるように写実に描くといいと仰られました。また水面はモネのように繊細にと。

 

モネは大好きな画家ですが、私の祖父の絵が風景画でありながら抽象画っぽかったため、今まで写実画のことは食わず嫌いというか、あまり気にしないで今日まで来てたので、写実画らしく描くといいよと言われびっくりでした。人真似するわけではないのですが、薄い色使いと可愛らしい女性の絵で知られる、マリー・ローランサンを意識して描いてみれば合うかななど色々考えました。こうやって考える時間は楽しいです。

 

祖父が昔、文部大臣奨励賞を取った絵が夢街道という絵なのですが、夢という言葉を念頭に置いて絵を描くのは、祖父といい、私といい共通してるところなので、血は争えないと思いました。