袋井市への絵の寄贈先
佐藤徹が亡くなる直前、病院のベッドの上でお世話になった袋井市へ絵の寄贈をして欲しいと遺したので、書繪堂(ショカイドウ)さん経由で絵の設置をしたのですが、寄贈先がやっと私のところにまで分かりました。市役所の倉庫で埃でも被ることになったら、すみませんがやっぱり、絵を返して下さいと言おうかなあ…と思い悩んでいたので、ひとまずホッとしてます。
置いてある場所は袋井市内の山名小学校、周南中学校、宇刈いきいきセンター、山梨公民館、月見の里学友館の五ヶ所です。大体が100号近くのサイズで、まだ私は確認に行ってないですが、山梨公民館だけ小さめの絵が掛けてあるんじゃないかなあと思います。
また袋井市役所の4階秘書課のほうの応接室や市長室へ続く通路にも、以前に寄贈したのか分からないですが、すごい大きいというほどでもないサイズの絵が何枚か他の作家さんのものと並んでかかってます。
でも祖父の遺言も(私も)、失礼ながら絵の見方が分かるか謎な小中学生や(だって、例えばわざわざ袋井から東京八重洲のブリジストン美術館へ行って、ウィレム・デ・クーニング展を観に行きたい!と親に言う子どもが想像できないですし…)、いつ開いてるのか分からない公民館などよりは、色んな事情を抱えたお年寄りに元気を与えてあげる意味で、老人ホームなどへ寄贈して欲しかったです。欲を言えば…。
祖父の絵は観ていて元気が出る、フランスへ行って観たくなる、外国へ行った気分になるという人の心をかきたてようとする事が多いと聞きますし、実際に祖父の絵がきっかけで、パリやモンマルトルを見てきたという人が少なからずいます。
まあ、袋井市には老人ホームの施設がなかったのかも知れません。
あと更に更に欲を言えば、画歴とまでは言わないから、絵のタイトルと作者名を書いた紙の一つも付けて欲しかったです。私が行って付けてくればいいのかなあ…。
小中学校はおそらく部外者侵入禁止でしょうが、そこへ行って事情を話せばひょっとしたら現物を観せてもらえるかも知れません。でもちょっと敷居が高いなあという方のために、このブログに寄贈した絵の画像をアップしときます。ただ二枚、小さい手ごろなサイズの緑のパリの絵と大きい黄色い絵があり、それらは予定になかった絵だったのですが、なぜか持っていかれてしまったので、それだけは画像が残ってません…。
月見の里学友館は誰でも入れるし、また祖父の展覧会のときには私が数年前に「そうだ、あそこに置かせてもらえるかも」と気づいてからは、必ずDMを置かせてもらっているので、よろしければ観に行ってください。
白い風景(油彩)/1040×1540mm ※月見の里に寄贈
コートダジュールにて(油彩)/1050×1385mm
広場(袋井駅前)(油彩)/1220×1145mm
地中海(アクリル)/905×905mm ※袋井市原田市長へ寄贈
海が見える街並み(油彩)/1950×1310mm
この最後の絵は大きすぎて、市役所の方に引き取ってもらわなかったら処分になるだろうなあと思っていて、一応あちらへ相談しましたが車に載らないとの理由で却下されてしまいました。うろ覚えですが祖父の長年の知り合いが仰るには、確か賞を獲った絵だと思ったのですが、切り裂かれる運命になるでしょうね…。祖父は最期に私に残酷なことを託したものです。