祖父と私と絵画のはなし

画家であり、祖父である佐藤徹のブログ。アートのこと中心です。

百貨店で展覧会をするということ

ちょっと前になりますが、約1ヶ月前に冷やかしと肝試しと化粧品の買い物を兼ねて、新宿伊勢丹へ行ってきました。服からチョコレート一粒から、あらゆる物が大人の値段でした。エスカレーターを降りていたら、デパート内にギャラリーがあることを知って見に行ってきました。

セイ・ハシモトさんと言う方の個展が開かれていて、パリを描いたパステル画と油彩画数点があり、パステル画のほうはああ、ちゃんと描いてあるなあ、キレイだなあという感じでした。油彩画のほうが私は気に入って、シックでモダンな色遣いで、奥行きが表現され、色数抑えて描く夜の大人のパリの時間という感じが印象的でした。

それで、私がぽーっとして観ていると連れがチョイチョイとつついてくるので、何~?と思って、右を向いて見たら作曲家の小林亜☆さんが奥様らしき方とお見えになってました…。新宿伊勢丹にはよく有名人の方が来るとは聞いてましたが、ホントだった。

小林亜☆さんはささっとご覧になって、奥様がお気に召されたらしいパステル画を購入されたようでした、広くないギャラリー内を、私達より数分だけ後から来て、私達がすっかり堪能して帰るくらいの時間内に…。すごいなあ。

祖父も浜松の今はなき松菱百貨店でギャラリーをやってたこともありましたが、大体このくらいの金額が売れるという見込みがないと、百貨店では個展をさせてもらえないというルールがあったらしく、当時私は子供だったので、その頃の記憶はさっぱりですが、プレッシャーは凄かったろうなあと思います。私が子供の頃は、祖父が毎日10時くらいから昼ご飯の時間までと夕方と夕食後にアトリエにこもって、ガリガリやってたのを見ていた覚えがあります。

ああ、やっぱり新宿伊勢丹というか百貨店には魔物がいる…。

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