祖父と私と絵画のはなし

画家であり、祖父である佐藤徹のブログ。アートのこと中心です。

プレゼント

GW前半静岡に戻っていました。祖父のアトリエで孫の私宛の日記のようなものを見つけました。中を読むと私の子どもの頃の嬉しかったことや困ったこと、私が書いた手紙が貼り付けてあったりして、私としては子どもの頃の話なので、今さら照れくさいことばかりでしたが涙が出ました。祖父には絵を描かなくなってもいいから、もっと長生きして欲しかったです。霊でもいいから会いたいと思うことがしばしばあります。
もっとも絵を描かなければ死んでしまうと考えていた祖父には耐えられないことのようでしたが。
敬老の日や祖父の4/16の誕生日に今まで、銀座・月光荘の油絵の具や、おいしい獲れたての野菜やお肉なんかの食材、フランスやギリシャなど地中海の風景を映したDVD、表参道のナイキショップへ実際に見てきてプレゼントした、ナイキのグレーとオレンジのジャージ上下や、東京の風変わりなかわいいお菓子などなど送りました。でもまだまだ送り足りなかったです。色んなとこの色んなお取り寄せをプレゼントしてあげたかったし、そうしないと今までかわいがってもらったことへの恩返しができないと思いました。
ナイキのジャージにいたっては「こんなかっこいいの着てる奴見たことない」と言って、毎日のように着て愛用してくれて嬉しかったです。祖父の希望で、亡くなったとき一緒に棺に入れて天国へ持って行かれました。
今、9月後半の静岡県湖西市のムーンシスターズで祖父の展覧会の準備をしています。DMのハガキ用に写真を3点候補にして撮ってきました。祖父の遺言で地中海をテーマにした展覧会にするのですが、海のどこまでも青い茫洋とした絵があり、それをDM用の絵ハガキにする予定です。新作の一部で月光荘の絵の具が透明感があるのですが、一風変わっていてそれがとてもきれいでした。楽しみにしていただけたら幸いです。

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