祖父と私と絵画のはなし

画家であり、祖父である佐藤徹のブログ。アートのこと中心です。

旅立ち

話しが祖父の最期のときになりますが、祖父は3、4日長生きしてもしょうがないと延命治療も望まず、家族、親せき、友人に見守られ、眠るように亡くなりました。幸せな最期だったと思います。死に装束には祖父のお母さんが生前作ってくれた白地に小さいドットの浴衣に黒い帯、女性ものの小さめの黒い控えめなリボンが付いた麦わら帽子という格好。棺には祖父の希望通り、色付けのされてないものと無地のスケッチ、鉛筆2本、私が原宿のナイキで今年の3月の誕生日プレゼントに送った上下のちょっとかっこいいジャージを入れました。ジャージは、気に入る服はそれ程ない祖父がいたく気に入ってくれて、「こんなジャージは袋井では着ている人は見たことない」と言ってくれて、毎日のように着てくれていたそうです。好きだったお菓子も出来るだけたくさん詰めました。

昨日24日は、四十九日の法要を行いました。納骨する段になって、ああもう本当に祖父はいないんだなあと今頃になって納得しました。少しずつ受け入れて振り返る余裕が出てきたのかもしれません。これからは、祖父がやり残したことをぼちぼちやっていこうと思います。