祖父と私と絵画のはなし

画家であり、祖父である佐藤徹のブログ。アートのこと中心です。

絵画教室へ行ってきました。

今日、銀座・月光荘の絵画教室へ行ってきました。昼の部と夕方の部とあって、両方受講しました。なので、ほとんど半日間絵を描いてたことになります。力技だったなー。祖父も若い頃はこのくらいの集中力でやってたのかなとか、色々考えながらやってました。

記憶の中の祖父はいつも、エプロンを掛け、イーゼルの前で立って描いてました。力強い絵が生まれていたのは立って描いてたからかな、と思います。絶筆となった月光荘の絵の具を使った絵は、体力が無く座って描いてたかも知れません。ちなみに、月光荘の絵の具は昨年の5月にプレゼントしたのですが、何故か直ぐ使ってくれなくて、約一年後の今年の3月から使ってくれました。色が綺麗だね、と言ってくれたのを覚えています。
 
今日の絵画教室の先生は関根慎一郎さんとおっしゃる、福島県出身の方で、まだお若いのですが、教え方も上手く、なんだかオールマイティに画材を扱ってるように見えました。だって私の他の生徒の方の絵に、金箔をキャンバスに貼ってましたから!薄い金箔が部屋の空調で震えていて、なかなか貼る隙がなく大変そうでした。
 
また祖父とは教え方も、絵の描く手順や塗り方も違っていました。私はよく考えたら祖父以外に絵を描いてるとこを見たことがなかったので、驚きっぱなしでした。というのも、例を言うと、油彩画を選んだのですが(荷物が重くて大きくて大変でした)、私が鉛筆で下絵を描き、筆で溶き油をたくさん付けておつゆ描きをし、ざっと色を塗る段階で細々と塗り絵みたいに描いていると、先生は大胆に溶き油を使って絵の具を垂らすくらいの強さで白地に塗ってみせてくれて、「こうしたほうが後の段階で色を塗りやすくなる」と仰っいました。確かにそうやって描いたほうが効率がいいよなあ、と思いました。
 
また、絵を描く最初に、私は風景画を描くか、頭の中で想像したイメージを描くか悩みに悩んでたら、先生が楽しく描けるほうを描けばいいと仰ったので、後者のほうを選びました。
そのときの様子はまた後日、画像付きでブログにアップしようと思います。
今日はこの辺で。。