祖父と私と絵画のはなし

画家であり、祖父である佐藤徹のブログ。アートのこと中心です。

絵画教室2

 

関根慎一郎さんによる、銀座・月光荘での絵画教室。今日は画像を交えて書いていきたいと思います。
まずは下描きとiPadによるプロット。キャンバスはF6(409×318mm)サイズです。

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絵があんまり上手じゃないので分かりづらいですが、競泳水着を着た女の子がプールのはしごに座って髪を整えている絵です。周りにはレモンの木が生えていて水面にレモンの木の影が揺らぎ、プールの底には巨大な白い地球儀が沈んでいるという、いささか複雑な絵です。地球儀をどうやって色付けしたらいいか、或いは消してしまおうか下描き段階から悩んでました。

下書きに関しては予め、スケッチブックに何度か下描きしていました。祖父も絵を描くときは何度も広告チラシの裏などに線を描いてました。

次におつゆ描き。これは絵の具を使って鉛筆の線をなぞるだけです。終わったらちょっと乾かします。

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その次にキャンバスに色をざっと乗せていきます。絵の具を筆で上から垂らすような感じで、キャンバスの白いところを念入りに覆っていきます。上から絵の具を垂らすと下まで絵の具は届かないので、絵を逆さまにしてもう一度絵の具を垂らしていきます。この作業、一見するときたない感じになり、ちょっとドキドキしてました。因みに溶き油やキャンバスは月光荘へちょっと行って買ってきました。ここでも最後に絵の具を少し乾かしてたかな。

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いよいよ色を塗っていきます。ここら辺は感覚の思うままに描いてました。こうしたほうがいいかなとか、祖父だったらここは一気阿世に描くだろうなとか考えながら描いてました。プールのコンクリの質感を出すためペインティングナイフで色を乗せたり。
祖父は絵の具をよく厚塗りして描いていて、それが子どもの頃に観たときショートケーキ(の生クリーム)みたいだと、思ってました。なので私もところどころ厚塗りをしてみたり。

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これではまだ完成じゃないのですが、時間になったので今日のところはここまでです。絵を描くのはやっぱり楽しい作業でした。ソーシャルメディア疲れの脳には新鮮です。

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