祖父と私と絵画のはなし

画家であり、祖父である佐藤徹のブログ。アートのこと中心です。

想像上の絵とシャガール

前回、絵を描くのに漫画の延長線上みたいで悩むと描きましたが、そこから抜け出すのに私が最近参考にしてるのが、なんとマルク・シャガールです。祖父もシャガールが好きで何冊か画集を持っていて、更に南仏のシャガール美術館ヘ一人で行ったこともありました。祖父が描いた絵で一枚シャガールっぽい絵もありました(魚が跳んでみせる夕日というタイトルだったかな)。画集は、祖父が亡くなってから私は東京の住まいに一冊持って来ました。

 
私はシャガール論を語るレベルではないし、第一もう出尽くしてるでしょうから、シャガールの研究結果みたいのは言えませんが、あの構図、ひょっとして漫画の絵でみるようなしなやかさや柔軟性や奇抜さがあるんじゃないでしょうか。自由に解き放たれたところが私は好きです。
 
絵は色々な種類がありますが、外国の教会の天井にある宗教画のような緻密な絵もありますね(あんな緻密な絵、どんな筆を使ったり、色を塗ったりするのか、検討もつきません)。
あ、でも宗教画も考えようによっては、昔のファンタジー調の絵ですよね。案外、ああいった絵も実際のところは、中世の人の作った萌え絵だったりして。
 
結論としては、キャンバスの中って、何やっても自由だという話でした。